V.クリスタル

【登場作品】電脳戦機バーチャロンシリーズ


 『電脳戦機バーチャロン』の作品世界は、遥か未来、西暦から電脳歴へと改められた時代。情報技術の進化により、国家と言う概念が意味を失い、企業によって管理・運営される企業国家と呼ばれるコミュニティへと変貌を遂げていた。
 それに伴い人類は戦争を放棄したが、闘いへの渇欲まで放棄することはできず、体系化された戦争『限定戦争』という概念を生み出し、それに興じるようになっていた。時に限定戦争は政治的交渉手段としても用いられたが、何よりも娯楽としての一面も大きく、大衆は限定戦争によって闘争心を潤していた。
 そんな中、最大勢力の企業国家DN社は、月面にて人類の有史以来の記録の範疇を逸脱した遺跡を発見する。

 その月面遺跡で発見された8面結晶構造体が「virtual-on crystal」こと、「V.クリスタル」である。そして、このオーバーテクノロジーを解析し、その過程において製造されたのが作中の戦闘ロボット「バーチャロイド」である。

 月面遺跡内部では壁面にV.クリスタルと同様の性質を持つ物質(Vクリスタル質)が塗布されており、それが大量に剥離し、堆積していた。 これを加工し、円盤に塗布したモノ(V.ディスクと呼ばれる)を使い、V.クリスタルの持つ機能を模倣しようと企てられたのがV.コンバータである。

 V.コンバータはなぜか、セガサターンやドリームキャストの形をしており、ジャンプを行うとスラスターの噴出と共にフタが開き、中のディスクが回転する。これはゲーム中のカメラ視点は主にバーチャロイドの背中を見る形になるため、背中側にギミックが欲しかったということらしい。

 先述の「V.ディスク」に設計データを記録して高負荷をかけると、C.I.S.(電脳虚数空間)突入艇の周囲に設計データが実体化(リバース・コンバート)する。戦闘型バーチャロイドはこのようにして製造される。

 V.クリスタルは、精神浸食現象(バーチャロン現象)をはじめとする不可思議な特性をもち、またC.I.S.(電脳虚数空間)の発見にも繋がった。その真の能力は「事象の転送」である。
 その後、太陽系各地に同様のものが存在することが判明した。現在確認されているのは地球(アース・クリスタル)、月(ムーン・クリスタル)、火星(マーズ・クリスタル)、木星の衛星(ジュピター・クリスタル)。

  • 最終更新:2012-10-24 10:34:50

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード