生命戦維

【登場作品】キルラキル



装着者の身体能力を強化する、生命を持った戦う繊維。

本能字学園では鬼龍院皐月の指示のもと、この生命戦維が織り込まれた極制服が一部の生徒に支給され、驚異的な力を得た者達によって学園が支配されている。皐月はそれにとどまらず、日本中の高校を制圧しようとしていた為、纏流子はその野望を挫くべく、戦いに身を投じる。

流子の父、纏一身が作った生きたセーラー服「神衣」鮮血は、極制服を 戦維喪失 させることで生命戦維を吸収することができ、その力を強化・成長させていく。

実は生命戦維の正体は、宇宙から飛来した 他の生物のエネルギーを喰らう寄生宇宙生命体。肉体内部に寄生すると宿主が耐え切れずに死んでしまうため、その皮膚表面を覆う(=服として着られる)ことで効率的にエネルギーを摂取する。

戦闘形態の神衣の露出度が高いのは『人体への接触面積を必要最小限にすることで、生命戦維に呑まれることを防ぎつつ力を引き出す』ため。

太古の昔、地球に漂着した巨大な生命戦維の球体・原初生命戦維は、当時の原始人に知性と「服を着る」という概念を与えて進化を促し、そのまま永い眠りについた。生命戦維は、人が豚や牛を家畜として繁殖させるように、いずれ自分たちのエネルギー源として利用する為に人類を進化させた。

やがて鬼龍院家によって目覚めた生命戦維は、鬼龍院羅暁を手足として人類への侵攻を開始する。全世界の9割のシェアを占めるリボックス・コーポレーション社製の服を着た人間を全てカバーズに変え、地球全体を覆い尽くす「天星繭星(あまつたねのまゆぼし)」によって地球そのものをエネルギーとして爆発させ、その勢いで宇宙に新たな種子をばらまくことが最終目的だった。

本能字学園での鬼龍院皐月の一連の暴挙は、全て母親の鬼龍院羅暁の恐るべき計画を阻止する為の対抗手段だったのである。

宇宙空間での死闘の末、「神羅纐纈」の『絶対服従』能力までも吸収した鮮血更衣。鬼龍院羅暁を制した流子は、すべての生命戦維を支配下に置く絶対服従の力をもって、『人は人、服は服だ!』と叫ぶ。それによって、すべての生命戦維は活動を停止し、鬼龍院羅暁の計画は潰え、敗北を悟った羅暁は自決して果てた。

しかし、「神羅纐纈」の強大過ぎるパワーを吸収した為に、限界を迎えた「鮮血」が崩れ始める。 成層圏を落下する摩擦熱で炎に包まれながらも、「鮮血」は流子をかばい燃え尽きた。

『泣くな、流子……セーラー服とは卒業するものだ……』

  • 最終更新:2016-08-13 17:44:35

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