ズフィルード・クリスタル

【登場作品】スーパーロボット大戦シリーズ


 ゼ・バルマリィ帝国の機動兵器などに使用されている自律・自覚型金属細胞。
 その名称はゼ・バルマリィの創世神であるズフィルードに由来し、同名の決戦兵器のコアおよび装甲材としても用いられている。またその名称の通り、基本的に赤紫色をした結晶様の形状をもつ。

 バンプレスト版DG細胞と言えるものだが、DG細胞にない能力も備わっている。
 ズフィルード・クリスタルには、DG細胞でおなじみの「自己再生」「自己増殖」「自己進化」の三能力に加えて、「情報解析・共有能力」を持つのが最大の特徴。これにより、相対する文明の能力を分析し、それに対応する形状に進化する。

 α外伝以降に登場する「マシンセル」は、ズフィールド・クリスタルを基にソフィア・ネート博士が開発した自律型金属細胞。
 

 ズフィルード・クリスタルの性質は以下の通り。
 
・情報解析・共有能力
 機体に使用されたズフィルード・クリスタルは相対した機体を解析する能力を持つ。得られた情報は全クリスタル間で共有される。ズフィルード・クリスタルを埋め込まれた偵察機メギロートはこの性質を用いて、敵機の情報を集め、ヘルモーズ内のコアに転送する。


・自己再生
 ズフィルード・クリスタルは非常に強力な再生能力を有している。機体に使用されている場合、破壊されたとしてもクリスタルの一片でも欠片が残っていれば、短時間で全体が修復される。また、機体のみならずそれに搭乗しているパイロットまでも修復する。
 OGシリーズでは、ジュデッカと共に命を失ったと思われていたレビ・トーラー(マイ・コバヤシ)がセプタギンのズフィルード・クリスタルによって再生され、地上で発見されるに至っている。


・自己増殖
 ズフィルード・クリスタルを活性化・増殖させることで、当初の大きさを上回るサイズにまで巨大化することも可能。OGsにおいてはムービーでセプタギンの巨大化シーンが表現され、この能力を強く印象づけた。
 また、相対する機体を直接吸収することで情報解析能力をより迅速に発揮し、さらに情報が蓄えられた機体を即座に複製することも可能である。
 α最終話において、ユーゼスは「リミッターを解除して(ズフィルードの)複製を生成した」と発言しており、αのロボット大図鑑にも同様の記載があることから、普段はこの機能にリミッターが施されているようである。
 
 ヴィレッタは、セプタギンの能力に関する所見の中で「セプタギンが成長を続ければ、人間と、人間が作り出した物には、ズフィルード・クリスタルが打ち込まれる。そうなったら、地球文明どころか地球そのものが滅びるかも知れない」と述べている。
 この種の危機感は、DG細胞ゾンダーメタルなどの、人間や動物を変質させながら拡散を続ける素材と同様のものである。
 ゆえに通常時には厳重なリミッターで管理されており、ズフィルード・クリスタルの用いられた機動兵器が戦線に投入される場面は、最終決戦時などの極めて限定的な時のみとなっている。


・自己進化
 ズフィルード・クリスタルの中でも特に中核のクリスタルには、得られた情報を解析し、その組成を組み替えてより強力な兵器へと変化する性質がある。
 αシリーズにおけるバルマーの侵攻戦略は基本的にこの機能を軸としたもの。端末としての役割を持つメギロートを敵対文明に送り込み、艦隊旗艦であるヘルモーズに各1つずつ備わっている、コアの役割を果たすクリスタル(『新』における初出設定時には「マシンナルジーン」の名称で呼ばれていた)にその情報を集約、最終的に、敵対文明の情報を踏まえて進化を遂げた『ズフィルード』で敵対者を圧倒することで制圧を完了する。
 自己進化には相当な時間とエネルギーを要するものの、その結果誕生する機体は非常に強力で、エキセドルによればゼントラーディ軍のボドル艦隊クラスを単機で容易に壊滅せしめたという。その際には、ゼントラーディの戦力構成が要塞型艦隊であったため、巨大要塞型の形状に進化を遂げていたという。
 新およびαでは、人型兵器の情報が多く取り込まれたため、誕生したズフィルードもまた人型をしていた。その際、「ゲッターに似ている」と言われており、確かにフェイスデザインはゲッタードラゴンに似ている。


  • 最終更新:2012-07-04 00:24:05

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