スペシウム

【登場作品】ウルトラシリーズ


 火星に存在する元素。
 名称は「スペース(宇宙)」+「イウム(「物質」を意味する接尾語)」から。
 作品によって設定は多少異なるが、火星に存在する元素という点は基本設定として共通している。

 ウルトラマン 第2話「侵略者を撃て」において、ムラマツキャップの台詞から、スペシウムは火星に存在することが語られている。バルタン星人はこの物質を嫌っており、彼らにとっては致命的な効果を持つ。
 科学特捜隊がバルタン星人との対話を試みた際、アラシ隊員へ乗り移ったバルタン星人は、「火星には我々の嫌いなものがあるので移住先にできない」と語った。この時、バルタン星人はその嫌いなものが何であるかを隠したが、火星にあって地球には無いことから、スペシウムであるとムラマツキャップは推測。バルタン星人を一撃で抹殺したウルトラマンの光線も、スペシウムによるものだと考え、スペシウム光線と命名した。
 第16話「科特隊宇宙へ」では、バルタン星人自身がスペシウム光線への対抗手段(スペルゲン反射鏡)を身に付けたことを語っている。
 科学特捜隊のイデ隊員は上記の第16話で、理論上スペシウム光線と同じ威力を持つという光線銃「マルス133」を製作している。

 『帰ってきたウルトラマン』では、打倒ウルトラマンを狙うナックル星人がスペシウム光線を分析し、「アルミニウム原子3000個に対してクロム原子100個の割合。スピンキックはその瞬間105G」と結果を出した。ナックル星人はこの結果に予想以上と発言し、ブラックキングを出撃させた。

 『ウルトラマンダイナ』は、『ウルトラマン』と異なる世界を舞台にしているが、こちらの世界でも火星にスペシウムが存在する。
 ダイナの世界では莫大なエネルギーを生む鉱物とされ、第42話「うたかたの空夢」では、そのエネルギーを利用した兵器「スペシウム砲」の試作品が製作されている。
 劇中ではホリイ博士が開発した戦闘ロボット「マウンテンガリバー5号」がこれを持って出撃し、レギュラン星人ヅウォーカァ将軍の部隊と戦闘を繰り広げた。しかし、この戦闘自体はアスカ隊員の夢であり、スペシウム砲は実際には制作されてはいるが使用されることはなかった。
 『ウルトラマン列伝』でこのエピソードが紹介された際、ウルトラマンゼロは「スペシウム砲はウルトラマンのスペシウム光線と同等の威力を持つ」と解説している。

 『ウルトラマンメビウス』の作品世界は、『ウルトラマン』から『ウルトラマン80』まで連なる世界の続編であるため、火星へ進出した人類によってスペシウムの採掘と地球への輸送が行われている。
 防衛チーム「CREW GUYS」によって侵略宇宙人や怪獣に対しての攻撃兵器「スペシウム弾頭弾」が開発・使用されている。ただし、1発ではウルトラマンのスペシウム光線ほどの威力はなく、多数のスペシウム弾頭弾を直撃させないと目標を破壊できない。また、運用する機体はオーバーテクノロジー『超絶科学メテオール』を用いた機体でなければならない。最終話ではファイナルメテオールとして、スペシウムエネルギーを増幅させる装置「スペシウム・リダブライザー」が登場した。この際、増幅されたのがメビウスフェニックスブレイブの光線技とゾフィーのM87光線であったことから、スペシウム光線に限らず全てのウルトラ戦士の光線技がスペシウムエネルギーを基礎にしていると考えられる。映画『新世紀ウルトラマン伝説』では、登場ウルトラマン全員がスペシウム光線を放つシーンがあり、ウルトラマンの基本技となっている可能性がある。

 ゲーム作品『怪獣バスターズ』では、装備の素材として、スペシウム石が登場している。

  • 最終更新:2013-06-16 14:26:48

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