イデオナイト

【登場作品】伝説巨神イデオン


 イデオンとソロシップを構成している金属素材。フォルモッサ・シェリルが命名した。
 分子単位のコンピュータを含有しており、バリアを発生し人の意思をひとつの場に封じ込め、エネルギーに転換するシステムそのもの。イデのパワーにより光り輝き、搭乗者の防衛本能に応じてバリアを展開する。また、イデの高まりに応じて、装甲表面にも不可視のバリアが展開され、材質強度以上の防御力が発揮される。
 数億年単位で自己修復、自己増殖の機能を有しているとされ、事実上、不滅の存在と言える。

 イデオンは全高105m重量5650t。軽すぎる設定のアニメロボット系の中ではそれらしい重量である。

 「イデ」とは、第6文明人が造り出したエネルギーシステムで、人の意思をエネルギーの源とする。その人の意思をエネルギーに変換するシステムが「イデオン」と「ソロシップ」である。
 もともとイデ・システムとは人間の意思の力でメカを稼動・コントロールしようとすることが目的だった。ところがシステムが予想以上の力を発現し、乗組員のみならず、すべての第6文明人の意思を肉体から切り離し、取り込んでしまった。そのため、第6文明人は絶滅したと考えられている。誕生した瞬間イデは自らの生きる源を失ったことに気付き、すべての力を使って全宇宙に生命の種子をばら撒き、新たな知的生命体の誕生をうながした。その種子から誕生したのが地球人とバッフクランという2つの種族だった。

 イデの存在は、数十億もの第6文明人の意志そのもので、イデオンのメカを構成するイデオナイトの結晶構造の中に閉じ込められている場そのものである。
 劇中での月基地における大規模コンピュータによるイデの持つエネルギー総量の解析結果によると、全宇宙のエネルギー総量の99.99999…∞%がイデに集中しており、宇宙に存在する一般物質だけでなく、暗黒エネルギーなどを含む全てのエネルギーはイデの持つエネルギーの髪の毛の先程度のものでしかない事が示されている。
 イデは、システムと知的生命体に依存しなければ生存できない。その生存も“善き力”といわれる協調と友愛を持った関係を基本としている。地球とバッフ・クラン間の出会いと関係が非常に排他的なものであり、イデの存在すら危うくした。そのため、イデは自分の持つエネルギーを“悪しき存在”だった地球人とバッフ・クランの絶滅と“善き力”の象徴になる事を期待できる新人類の生成へ向け、破壊的な発動を行うこととなった。

 人の意思を束ねるという素材という設定は、サイコフレームと類似しており、2010年夏のサンライズフェスティバル、富野由悠季と福井晴敏によるトークショーにおいて「サイコフレームって、あれじゃないですか。言ってみればイデオンと同じ原理みたいな感じでしょ」という福井の発言があり、みんなが薄々思っていたことをバッサリ指摘してのけた。

 スーパーロボット大戦シリーズでは、個々の存在を統合して完全な単体生命となることを目指す人類補完計画(新世紀エヴァンゲリオン)と関連して語られることがある。

  • 最終更新:2012-07-22 22:01:12

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