柔らかい石

【登場作品】からくりサーカス


 鉛を金に変え、人間に永遠の命を与える「生命の水」(アクア・ウイタエ)を作り出す、錬金術の最終目的。いわゆる「賢者の石」だが、本編中で賢者の石と呼ばれた事はない。
 中国出身の錬金術師兄弟、白銀と白金の両名が精製に成功している。

 白銀と白金は砂漠を越えてプラハに渡り、人形に命を吹き込むため錬金術を学んでいた。そこでリンゴ売りをしていたフランシーヌに出会い、自らが不幸でありながら他人を思いやる彼女の心に打たれ、彼女を思い慕うようになる。その後、白銀はフランシーヌにプロポーズし結婚することになったが、その場に金も居合わせたため、嫉妬に狂った金にフランシーヌは攫われ行方不明に。9年にも及ぶ必死の捜索の末にクローグ村で金とフランシーヌを発見するが、フランシーヌは病に侵されていた。白銀は彼女を救うため必死に研究を行った結果、柔らかい石の精製に成功する。

 柔らかい石は、空気に触れると二週間で蒸発してしまう。大人の体内では拒絶反応が起こるため、人間の子供の体内に入れて保存しなければならない。

 水と反応すると、「万能の霊薬」である生命の水(アクア・ウイタエ)となる。生命の水は、何でも溶かし、溶かしたものを液の中に保存する。人間が溶けた場合、その溶けた者の心を保存し、飲んだ者を支配する。溶けた者の記憶をも保存するが、記憶が飲んだ物に完全に引き継がれるわけではない。
 心を得たフランシーヌ人形が溶けた生命の水によって、エレオノールに一部の記憶が引き継がれたところから、人間に限らず心を持つ者の記憶を保存できるようである。
 生命の水を人間が飲むと、髪の毛、瞳が銀色になり、身体能力が約5倍に向上し、5年に1回しか歳を取らなくなる。自動人形が経口摂取以外で注入されると、体内の擬似体液が中和され、機能停止に陥る。

  • 最終更新:2012-07-18 20:15:39

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード