ミスリル

【登場作品】指輪物語


 J・R・R・トールキンの作品世界「中つ国」に登場する金属。 銀の輝きと鋼をしのぐ強さを持ち、とても貴重なものとされる。

 『指輪物語』では、「ミスリルの産地はモリアのみ」、としているが、『終わらざりし物語』では、ヌーメノールでも産したとされる。

 ミスリルの名は二つのシンダール語(架空の言語)の単語、「灰色の」を意味するミス(mith)と、「輝き」を意味するリル(ril)からなる。クウェンヤ名はミスタリレ(mistarille)。また「まことの銀」、「モリア銀」とも呼ばれる。

 ガンダルフは、ミスリルの性質を「銅のように打ち延ばせ、ガラスのように磨ける。銀のような美しさだが、黒ずみ曇ることがない。ドワーフはこれを鋼より強いが軽く鍛えることが出来た」と語っている。実際、旗の装飾としてミスリルの糸が用いられるなど、加工の汎用性が随所に見られる。また、ミスリルから作られたイシルディンは特定の条件下でなければ見えないという特異な性質を持つ。

 『指輪物語』の影響を受けたファンタジー小説や、『指輪物語』の強い影響下で生まれた『D&D』をはじめ、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどRPGゲーム作品において、ミスリルの名を持つ金属が頻繁に登場している。どれも貴重で何らかの特性を持つ金属として表現されている。

  • 最終更新:2012-10-31 12:27:53

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