フォールドクォーツ

【登場作品】マクロスF


 バジュラがフォールド鉱石を体内で精製することで作られる物質。重量子を制御する特性が極めて高いため、次世代の通信やフォールド航行を可能にするとされており、これによりバジュラはフォールド断層を越えタイムラグなしでネットワークを形成することができる。

 バジュラが攻撃を受けると、他の個体も同じように耐性を持つ性質は、このフォールドクォーツを使用したネットワークによって情報を共有しているためとされている。(バジュラはフォールド通信をする時は腸内に寄生している細菌を利用しており、フォールド波による通信自体は腸内細菌の能力)

 マクロスFの作品世界では、超空間航行や超空間通信技術が実用化されてはいるが、フォールド断層という次元断層のために、超長距離の移動や通信には制限がある。このため、フォールド断層を越える力をもつフォールドクォーツの利用価値は非常に大きく、以前から新統合政府内で最重要視されていた。その可能性に目を付けた者たちにより、フォールドクォーツを用いた様々なものが開発されている。

 ノーム家に代々伝わるイヤリングに使われていた石もこのフォールドクォーツだったとされており、戦闘中のアルトにシェリルの歌を伝えた。

 小説版では『マクロス VF-X2』に登場する「超空間共振水晶体」に「フォールドクォーツ」とルビが振られている。
 プロトカルチャー研究の第一人者であるマオ・ノームが、ギャラクシー社の援助を得て長年の遺跡研究の末に辿り着いたものであり、十一次元レベルで時間と空間のエネルギーが湾曲した物質で、三次元では生成することができないとされている。2050年代現在でも、新統合軍等が捕獲・回収したバジュラの死骸から回収するしか入手方法が確立できていない。

 第117大規模調査船団が就航した背景にも、フォールドクォーツの存在とそれを求める星間軍需企業クリティカルパス・コーポレーションCEO「マンフレート・ブランド」が絡んでおり、またクリティカルパス・コーポレーションはゼネラル・ギャラクシー社とも縁が深かったとされている。

 人工フォールドクォーツは現在開発中で、試作段階の人工フォールドクォーツは開発可能になったとの情報があるが詳細は不明である。『マクロス・クロニクル』では、「鳥の人」にはプロトカルチャーが独自に生成したフォールドクォーツが搭載されているという説明がある。

 粗鉱のフォールド鉱石は「フォールドコール」と呼ばれていて、不純物が多い。純度が低いフォールドクォーツは「フォールドカーボン」と呼ばれる。フォールドカーボンについては人類の技術でも生産することが可能であり、フォールド機関や熱核反応エンジンの中枢部品または廉価版ISCの部品として用いられているとされている。

 『第二次スーパーロボット大戦Z』では、クロスオーバー設定として、同質の物質であるDECが登場している。

  • 最終更新:2012-10-16 10:49:54

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