ゾンダーメタル

【登場作品】勇者王ガオガイガー


 ストレスを持つ人間をゾンダーへと変質させる物質。
 Z状のマークが入った手のひらに収まるほどの球形をしている。

 素体とされた知的生命体にゾンダーメタルが寄生するとゾンダーになり、周囲の機械や無機物と融合、ゾンダーロボ化して破壊活動を行う。完全体に成長したゾンダーは無数のゾンダー胞子を放出。胞子に含まれる、ゾンダー化の源となる素粒子Z0(ゼットゼロ)を拡散させ、数時間で一つの星全ての生物をゾンダー化(機界昇華)してしまうという。
 また、子供のような幼い生命体がゾンダー化した場合、大人がゾンダー化したものより強い力を持つが、浄解せずともしばらくすると勝手に元の姿に戻ってしまう。これは子供が本来持つ浄解能力のためであるという。ゾンダー化するのはほぼ人間だが、イルカがゾンダーとなったこともある。
 ゾンダーと原種は出現した順にそれぞれ「EI(=Extra-Intelligence)ナンバー」と「ZX(=Zonder-Exception)」が付けられている。

 ゾンダーメタルの精製には莫大なエネルギーを必要とする為、大量生産が難しく、一度に複数のゾンダーが出現する事は極めて少ない。ゾンダリアンは粒子加速器イゾルデをはじめとした高エネルギーが得られる場所を狙って、ゾンダーメタルプラントの精製を画策していた。
 ただし、原種はある程度のゾンダーメタルを体内で精製できるため、万里の長城戦では取りこまれた観光客を元に多数のゾンダーが生成される事態に陥った
 ゾンダーメタルは成長において植物のようなふるまいを見せ、つぼみから花が開き、花びらが内に閉じるようにして成熟したゾンダーメタルとなる。

 ゾンダーメタルを含む制御プログラムZマスターは本来、人のマイナス思念(いわゆる怒りや悲しみといったストレスなど)を昇華する事を目的として三重連太陽系紫の星で開発されたシステムであった。しかし、マイナス思念を無くすためには発生源である有機生命体自体をマイナス思念を持たない機械生命体に昇華させればよいという判断を下したZマスターは、紫の星を手始めに全宇宙の機界昇華を開始した。
 これに対する抗体として、三重連太陽系緑の星でカインの子ラティオ(護)が生まれた。ラティオの能力をGクリスタルに付与したものが命の宝石Gストーンである。このため、ゾンダーメタルとGストーンは対消滅する関係にある。


 『第3次スーパーロボット大戦α』では、トモロ0117、ボルフォッグ、エキセドルのゾンダーに関する会話の中で、マスタープログラムによる機界昇華は、生命体最大のストレスである「死」を回避するためであり、プログラムの「暴走」でなく「結論」だったのではないか、という推論が提示されている。スパロボオリジナルの設定ではあるが、大変印象深い解釈であり、ゾンダーもまた、人類補完計画、オルファン、ガンエデンなどと同じ、宇宙規模の大災厄であるアポカリュプシスに対抗するための手段の一つだったのかもしれないという演出がなされている。

  • 最終更新:2012-07-20 21:49:28

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